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第4日 荏田〜長津田
(その2)
(歩いた距離 11.0km 2002.6.23)
青葉台駅のガードをくぐり、にぎやかな通りを右に曲がって、東急線と国道246の間の
住宅街の山裾の道を上って行く。
恩田川への下り坂の途中に、墓地がある。その中の一角に
糟屋清印という武士が元亀4年(1573)に造立した
宝篋印塔
がある。
ここの坂を石塔坂というはそれに因んでいるという。
坂の途中から、
恩田川
に向かって眺望がひらける。
渡辺華山が江戸から厚木までの旅をした時、
長津田宿の近くの茶屋でスケッチしたことが、
旅行記「游相日記」に書かれているというが、
この辺りのことか。
華山は幕末の人で、画家で洋学者である。
高野長英等と西洋事情を研究し、幕府の海防政策を
批判した「慎機論」を著したため、蟄居を命じられ、
後に自害した人である。
国道246を歩き、恩田川を越えると、
長津田
駅へ行く
道
が分岐する。その道が旧道である。
JR横浜線をくぐる。
左の屋根かけの中に地蔵が立っている。
その先右に、
下宿の常夜灯
がある。
文化14年(1817)の大山講中が建立したものである。
荏田の次の宿、長津田の入り口である。
商店街を通り過ぎると小高い丘の上に大石神社がある。
ここには天保14年(1843)の秋葉講中が建てた
上宿の常夜灯
がある。
大石神社
は在原業平を祭ったもので、
ご神体は自然石である。
近くに大型マンションが迫っているが、緑が濃い。
苔むした嘉永6年(1853)の
「江戸」
狛犬
がいる。
右アの尾は後ろで巻いて横に垂れていているが、左ウンの方は背に沿って上がっているのが
特徴である。また、右アには天邪鬼のような子狛がいて、それがボタンの花を持っている。
神社裏の細い鎌倉道を数百メートル歩いて、帰宅。
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